技適マークとは
SIMフリー端末を使用する場合、その端末に技適マークがある必要があります。
技適マークというのは技術基準適合証明と技術基準適合認定のどちらか、もしくは両方の認証がされていることを表示するマークのことで、総務省令に定められています。
技適マークがない端末を使用するとどうなるの?
技適マークがない端末の使用は電波法で禁止されています。
もし使用した場合、一年以下の懲役又は100万円以下の罰金、また重要無線通信妨害と判断され他場合は五年以下の懲役又は250万円以下の罰金となります。
個人でアンテナ立てて無線機を使用するといった場合でしか摘発できなさそうですが。。。
技適マークを取得してるかどうかって調べられるの?
使いたい端末が技適マークを取得しているかどうかは総務省の電波利用ホームページで検索することができます。
北米版のNexus5(LG-D820)を例に検索方法をご説明します。
型式又は名称欄に検索したい端末の型番(今回はLG-D820)を入力し、送信ボタンを押します。
基本的には検索結果があれば技適マークがあると思って大丈夫なはずです。
ただし、auの電波を使用する場合はここからさらに周波数帯域の確認が必要になります。
auはdocomoやSoftBankと同様にBand 1の周波数帯域を使用しています。
そのため、Band 1に対応した端末は技術的にはauのSIMカードで通信が可能です。
しかし、mineoの動作確認端末一覧にはBand 1に対応していながらも記載されていない端末が多々あります。
その理由についてはmineo公式コミュニティサイト「マイネ王」の以下の記事で説明されています。
>>「SIMフリー」スマホのほとんどがなぜmineoの動作確認端末一覧に載ってないの?
そこで、Band 1に対応しつつauの電波も使用できる端末の確認方法をご説明します。
先ほどの検索結果から「第2条第11号の19に規定する特定無線設備」を探し、そこの「番号」をクリックします。
※LTE対応機器は「第2条第11号の19に規定する特定無線設備」に分類されます
詳細情報の「電波の型式、周波数及び空中線電力」の中に以下の周波数帯域があればauの電波を使用してLTE接続が可能となります。
- 5M0 1922.5MHz~1927.1MHz (100kHz間隔47波)
- 10M0 1925.0MHz~1934.6MHz (100kHz間隔97波)
- 15M0 1927.5MHz~1942.1MHz(100kHz間隔147波),1932.5MHz(1927.19MHz~1937.81MHzの内、連続した最大5.4MHz幅を送信する場合に限る)
- 20M0 1930.0MHz~1949.6MHz(100kHz間隔197波),1930MHz(1925.32MHz~1934.68MHzの内、連続した最大4.32MHz幅を送信する場合に限る)
詳細情報を確認すると、北米版のNexus5(LG-D820)は上記の周波数帯域で認証を受けていません。
そのため、端末的にはauの電波を使用することができますが電波法的に使用できないことになります。
では、docomoとauの両方の電波を使用できるarrows M02の詳細情報を見てみましょう。
少々見にくいですが、上記の周波数帯域で認証を受けています。
このように、技適マークが表示されていれば使っていいといった簡単なものではありません。
スマートフォンで技適マークのない(または周波数帯域の認証を受けていない)端末を使用した時の摘発事例は今のところ聞いたことはありませんが、リスクを背負うことは確か。
日本で使用する場合は技適マークの有無、auの電波を使用する場合は周波数帯域の認証有無を確認するようにしましょう。
auの電波を使用できる端末がほしい場合は中古携帯電話でau端末を購入するか、mineo
やUQ mobile
で端末セットを入手することが確実です。